複合材成形のための3Dプリンティング研究会

- 3D Printing of Composite Materials - 

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本研究会では、複合材成形のための3Dプリンティングに関する最新の研究動向について情報交換及び情報発信を行います。

海外動向 (2016年)


2016年12月30日 Reinforced Plastics誌(第60巻,第6号)に複合材3Dプリントに関する記事(Current achievements and future outlook for composites in 3D printing)が掲載。
2016年12月22日 AD3Dprintingが炭素繊維を用いた付加造形の設計コンテストを2017年に開催予定。
2016年12月21日 Additive manufacturing research による最新レポートにおいて、樹脂系3Dプリントでは力学特性に優れた複合材料を使うことが主流になりつつあると述べている。
2016年12月1日 米国 Markforged社が、新しい樹脂系3DプリンタONYX One、ONYX Twoを発表。ONYXは短繊維の炭素繊維を添加したナイロンのフィラメントを使用する。樹脂のみと比べて剛性が2倍であり、成形後の寸法安定性にも優れる。
2016年11月2日 米国 Oak Ledge National Laboratoryが、複合材(Nd-Fe-Bが65%、ナイロンが35%)を用いて永久磁石を3Dプリントする。
2016年10月24日 ドイツ シーメンスが付加造形に対するソリューションを発表。その中で炭素繊維強化ナイロンのプリントも言及。
2016年10月18日 アメリカ エアバス社のA350 XWBの部品製造にストラタシス社の3Dプリント材料であるULTEM9085が採用される。熱溶解積層方式の3Dプリンタによる航空機部品の製造が始まる。
2016年10月17日 アメリカ MITのグループが、複数の材料を3Dプリントするためのソフトウェアを発表。
2016年10月12日 アメリカ Oak Ledge National Laboratoryが炭素繊維強化ABSで掘削機の運転室を3Dプリント。
2016年10月10日 ドバイ 繊維強化ポリマーの3Dプリントを用いて、オフィスビルを建てる計画を発表。
2016年10月10日 アメリカ 3DXTech社の炭素繊維強化ナイロンフィラメントを用いて、スケートボードを3Dプリント。
2016年10月6日 アメリカ ボーイング社が航空機内装品を短繊維の炭素繊維強化ULTEMで3Dプリントする開発を進める。
2016年10月5日 アメリカ Markforged社が,新しい複合材3Dプリンタ(MarkX)を発表。
2016年10月4日 アメリカ 複合材料に関する3Dプリントの展望について、Composite Manufacturing誌編集マネージャーのSusan Keen Flynn氏とAltairのBob Yancey氏とが対談。
2016年9月14日 アメリカ Ingersoll Machine Tools社が7m×14m×3mのサイズの3Dプリンターを2年以内に販売することをIMTS 2016で発表。Oak Ridge National Laboratoryをパートナーとして開発。チョップドカーボンファイバーで強化したABSが使用できる。
2016年9月14日 イギリス 3DYNAMIC SYSTEMS社が短繊維を用いたCFRPフィラメントを発表。剛性はABSやPLAの2倍超,引張強度は105MPa。
2016年9月5日 アメリカ Cincinnati Incorporated社がBAAM(Big Area Additive Manufacturing)を用いて自動車構造の3Dプリントを実施。
2016年9月5日 イギリス Graphite Additive Manufacturing社がselective laser sinteringを用いてCFRPの3Dプリントを提供。チョップドまたはミルドファイバーを含んだ樹脂粉末を使って成形。
2016年9月4日 アメリカ CRP Technology社が炭素繊維で強化したポリアミドの3Dプリントを発表。SLS方式を採用し、成形後にはCNCで機械加工も可能。
2016年9月4日 イギリス 3D Alchemy社がチョップドファイバー(カーボン)とナイロンの粉末を用いてSelective Laser Sintering方式で3Dプリントするサービスを提供。
2016年9月4日 アメリカ Branch Technology社が産業ロボットを用いて短繊維の炭素繊維で補強した樹脂による建築用構造物の製作を発表。材料はORNLから供給。
2016年9月4日 ロシア Anisoprint社が炭素繊維が熱可塑樹脂に含浸した状態の複合材フィラメントを使用する方式での3Dプリントを発表。
2016年9月4日 中国 西安交通大学の研究グループが、樹脂と繊維とを別々に供給して3Dプリントする方式を発表。[X. Tian et al., Interface and performance of 3D printed continuous carbon fiber reinforced PLA composites, Composite A, 88 (2016), 198-205.]
2016年9月4日 アメリカ Proto-pastaは炭素繊維と樹脂の複合材フィラメントを販売。PLAが母材の場合、120℃でも特性を保持するとのこと。
2016年9月4日 アメリカ Cosine Additive社が短繊維強化ポリカーボネートの3Dプリントを発表。炭素繊維の充填量は10%で、カタログデータでは引張弾性率が7.6GPa、引張強度が103MPa程度。
2016年9月4日 アメリカ 3DXTech社は炭素繊維と樹脂の複合材フィラメントを販売。プリント品の剛性、形状安定性、耐紫外線性に優れる。カタログデータでは引張弾性率が5GPa、引張強度が64MPa程度。炭素繊維と組み合わせる母材としては、PEEK、ナイロン、PETG、ABS、PLAが選択可能。
2016年9月3日 イタリア Politecnico di Milanoが光硬化樹脂を用いた短繊維及び連続繊維が使用可能な3Dプリンタを開発。[2016年7月18日発表]
2016年9月2日 アメリカ Stratasys社が航空、自動車向けの産業用の複合材3Dプリンタのデモンストレーターを発表。現在のところ短繊維、長繊維のCFRPのみ使用できるが、将来的には連続繊維も開発するとのこと。
2016年7月25日 アメリカ ローカルモータースが自動運転車をCFRPによる3Dプリントで製作。
2016年7月25日 アメリカ Oak Ridge National LabがPLAを竹繊維で強化した複合材で、テーブルを製作。
2016年7月25日 アメリカ ローカルモータースがCFRPによる3Dプリンテッドカーを発表。
2016年7月18日 オーストラリア ケブラー繊維やカーボン繊維などが使える3Dプリンターを発表。
2016年7月18日 アラブ首長国連邦 複合材3Dプリントによる構造最適化のアプローチを発表。
2016年7月3日 アメリカ 米国の空軍研究所が2016年6月29日にECCM17(17th European Conference on Composite Materials)において熱硬化樹脂による3Dプリンターを発表。独自に開発した樹脂を使用。また、連続繊維強化についても開発中。
2016年7月1日 アメリカ Impossible Objects社が炭素繊維、ケブラー繊維、ガラス繊維複合材料が作れるシート積層型の3Dプリンタを発表。繊維シートの上にポリマーをプリントしレイヤーを作製、積層、圧縮成形し、最後に不要部分を削除加工する。
2016年6月29日 アメリカ SAMPE Long Beachにおいて、最もセッション数が多かったのは付加製造(3Dプリント)セッション。全日程を通していずれかの講演室では3Dプリンタ関連の発表やパネルセッションがなされており、米国における3Dプリンタへの注目の高さが伺える。
2016年6月29日 アメリカ CFRPの3Dプリントの委託製造を行うAREVO社が7億円の投資を受ける。
2016年6月22日 日本 MarkForged社がMark Twoを日本でも販売開始。
2016年6月22日 レビュー論文が出版 Recent developments in 3D printable composite。
2016年6月22日 ドイツ ガラス繊維とUV硬化樹脂を使った3Dプリンタを発表。
2016年6月21日 アメリカ 複合材企業グループで講習会が実施された。RTMと並んで3D Printed Compositesが出てきたと記述。
2016年6月20日 アメリカ 3D HubsがMarkOneのネットワークを構築。データをアップロードすると複合材が印刷される世界の到来。データ集積センターはMarkForgedとなり、世界中からデータが集まる。
2016年6月20日 シンガポール Nanyang Technological Universityがナイロン及びUltemをベースにした複合材料でUAVを3Dプリント。
2016年6月20日 イタリア 短繊維及び連続繊維FRPの3Dプリンタを発表。連続繊維の成形については、Continuous fiber composites smart manufacturingと題した特許技術。繊維体積含有率の最大値は60%。
2016年6月20日 ロシア 連続炭素繊維を使ったCFRPの3Dプリンタを開発。宇宙ステーションにて利用を目指す。樹脂含浸したフィラメントを使用している様子。樹脂フィラメントでのプリントも可能であり、MarkOneと同じ機構と思われる。
2016年6月20日 アメリカ EnvisionTEC IncがCFRTPのプリプレグをその場でカットし、その場で局所加熱して成形する3Dプリンタの販売。大きなサイズもプリント可能。
2016年6月20日 イギリス 炭素繊維メーカーのHexcelがOxford performance materials(OPM)に投資して、CFRTPの3Dプリント部品の商業利用の拡大を目指す。
2016年6月20日 ドイツ ドイツのEnvisionTEC社が複合材に対応した3Dプリンタを開発。SLCOM 1という名前で、Woven材を取り扱えるというのが特徴。現在開催中のRAPID 2016(フロリダ)で展示中。
2015年5月1日 アメリカ FRPの3Dプリントに関する動向